1-0. Colaboratory (Colab) の使い方¶
Colaboratory(通称 Colab)によるノートブックの操作方法について説明します。
Colaboratoryの立ち上げ¶
ブラウザにGoogleアカウント(個人でもECCSでもどちらでもよい)でログインした後に、以下のURLを開いてください。
教材のオープン¶
HTML版の教材の「Open in Colab」をクリックしたり、 Google Drive上の教材を直接Colabratoryでオープンした場合、 指定したノートブックがオープンされますが、ノートブックを操作した結果は Google Drive上に保存されません。 ノートブックの上方にある「ドライブにコピー」のボタンを押せば、 自分のGoogle Drive上にノートブックのコピーが作られてオープンされます。 ノートブックを操作した結果はコピーに保存されます。
なお、ノートブックには ipynb
という拡張子(エクステンション)が付いています。
ノートブックの操作¶
ノートブックの上方のタイトルの下には、「ファイル」や「編集」などのメニュー、 その下には「+ コード」と「+ テキスト」というボタンが表示されています。
Ctrl+s(Macの場合は Cmd+s)を入力することによって、 編集・操作中のノートブックを Google Drive のファイルにセーブできます。 なお、ノートブックは適当なタイミングでオートセーブされます。 ファイルメニューの右に「すべての変更を保存しました」と表示されていれば、 Ctrl+s を入力する必要はありません。
以下の参考文献は、Jupyter Notebook に関する一般的な解説です。 jupyterコマンドを起動してブラウザでノートブックを使うのと、 Google Colaboratory によりノートブックを使うのでは、 インタフェースが大分異なっていることに注意してください。
セル¶
ノートブックはセルから成り立っています。
主に次の二種類のセルを使います。
Codeセル(コードセル): Pythonのコードが書かれたセルです。 Codeセルの左端には
[ ]
と表示されています。 Codeセルの中のコードを実行するには、[ ]
のところにマウスカーソルを移動してクリックします。[ ]
のところにマウスカーソルを移動すると、●の中に▷が表示されます。 これはプレイボタンを意味します。 プレイボタンを押すとコードが実行され、その結果がセルの下部に挿入されます。 (Shiftを押しながらEnterを押しても実行できます。)Markdownセル(テキストセル): 説明が書かれたセルです。 このセル自身はMarkdownセルです。
[ ]:
1+1
セルの編集¶
Codeセル上のプレイボタンでないところにマウスカーソルを移動しクリックすると、 Codeセルが選択され、文字カーソルが表示されて、セルの編集が可能になります。 Ctrlの付かない文字はそのまま挿入されます。
以下のような編集コマンドが使えます。
Ctrl+c: copy
Ctrl+x: cut
Ctrl+v: paste
Ctrl+z: undo
…
Codeセルが選択されているとき、Shift+Enter(もしくはShift+Return)を入力すると、 セルの中のコードが実行されて、次のセルが選択されます。
練習¶
次のCodeセルを選択して 10/3
と入力して実行してください。
[ ]:
Codeセルの実行が終了し、別のセルが選択されると、 セルの左端は [2]
のようになり、[ ]
の中に番号が入ります。 この番号は、そのCodeセルが何番目に実行されたかを示すもので、 Codeセルが実行されるたびに1ずつ増えます。 同じセルを続けて実行すれば、この番号は1ずつ増えるでしょう。
セルの挿入¶
Codeセルを新たに挿入するには、 ファイルメニューの下の「+ コード」ボタンを押します。 現在選択されているセルの下にCodeセルが挿入されます。
たとえば、このMarkdownセルを選択してから、 「+ コード」ボタンを押してみてください。 このMarkdownセルを選択するには、マウスカーソルをここに持って来て クリックすればよいです。説明の全体が四角で囲まれるはずです。
Markdownセルを新たに挿入するには、 ファイルメニューの下の「+ テキスト」ボタンを押します。 なお、ここではMarkdownセルの説明は行っていません。
セルの実行が止まらないとき¶
Codeセルの左端の●の中に□が表示され、 その周りをノの字が回り続けているならば、セルのコードは実行中です。 いつまでたってもコードの実行が終了しない場合は、 そのアイコンを押して、コードの実行を強制終了してください。 ●の中に□が表示されたアイコンはストップボタンを意味します。
たとえば、次のような例です。 プレイボタンを押し実行中であることを確かめてから、 ストップボタンを押してください。
[ ]:
while True:
pass
セルの操作¶
セルを選択するとセルの右上に色々なボタンが表示されます。 これらを押すことにより、セルの削除、セルの移動、コピーペーストなど、 セルに対する各種の操作を行うことができます。
ノートブックの参照¶
Colaboratoryが使用するノードブックは Google Drive 上にあります。 右上の「共有」のボタンを押すことにより、 ノートブックの共有設定を変えることができます。 その上で、ノートブックが表示されているブラウザ上のURLを伝えることにより、 教員やTAにノートブックを見せることができます。
ノートブックのダウンロード¶
Google Drive 上のノートブックをパソコンにダウンロードするには、 Colaboratoryのファイルメニューで「.ipynb をダウンロード」を選択します。